かつて、この地域で主に飼育されていたのは”モディカ種(Modicana)”という牛でした。この品種は、農作業にも適した強健な体を持ち、たんぱく質と脂肪分を豊富に含む良質な牛乳を生産していました。 また、その肉は非常に赤身が多く、旨味が凝縮されているのが特徴です。 しかし、現在では約6,000頭しか残っておらず、乳量の多いが品質の劣る品種に置き換えられつつあります。 モディカ種の年間生乳生産量は約3,000リットルと少なめですが、”乳脂肪分4.5%、たんぱく質3.8%”と非常に高品質です。 近年、スローフード運動の支援により、この貴重な品種の保護・復活に向けた取り組みが進められています。